介護保険で利用できる施設（介護保険施設）は、老健施設のほかに介護老人福祉施設、介護療養型医療施設があります。いずれも要介護認定で［要介護状態］と認定された方が利用できます。

介護老人保健施設とは、在宅復帰を目指す施設です。病状が安定し介護や看護を必要とする方に対し医学的管理のもと、日常生活行為の介護・看護・リハビリ、健康管理や療養上の管理を行います。

介護保険の施設サービス

	介護老人保健施設	介護老人福祉施設	介護療養型医療施設
設置根拠	介護保険法に基づく開設許可	老人福祉法に基づき許可された特別養護老人ホームを指定	医療法に基づき許可された病院又は診療所の療養型病床群等を指定
医療	施設療養上、必要な医療の提供は介護保険で給付	すべて医療保険で給付	施設療養上、必要な医療の提供は介護保険で給付
利用対象者	病状安定期にあり、入院治療をする必要はないが、リハビリテーションや看護・介護を必要とする要介護者	常時介護が必要で在宅生活が困難な要介護者	カテーテルを装着している等の常時医療管理が必要で病状が安定期にある要介護者
設備等の指定基準	療養室（1人当たり8㎡以上u以上）、診療室、機能訓練室（１人当たり1㎡以上u以上）、談話室、食堂（１人当たり2㎡以上u以上）、浴室　等	居室（1人当たり10.65㎡以上u以上）、医務室、機能回復訓練室、食堂、浴室　等	病室（1人当たり6.4㎡以上u以上）、機能訓練室、談話室、浴室、食堂　等
人員基準 （入所定員100人あたり）	医師（常勤）1人、看護職員9人、介護職員25人、OTまたはPT1人、介護支援専門員1人、その他 支援相談員　等	医師（非常勤可）1人、看護職員3人、介護職員31人介護支援相談員1人、その他 生活相談員等	医師3人、看護職員17人、介護職員17人、介護支援専門員1人 その他　薬剤師・栄養士等

特別養護老人ホームとは

病気などの治療の必要はありませんが、寝たきりの方などで、食事、入浴などの日常の介護が常に必要な方が利用できます。入所中に体調が悪くなったときの対応はありますが、基本は介護が中心の施設です。